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海外で名義人死亡⇒故人の口座解約は要注意:海外在住者の銀行口座

この記事は 約6 分で読めます。

海外でも日本と同様に、銀行口座の名義人が亡くなれば、口座は凍結される。

タイのロングステイヤーが死亡し、親族が銀行預金を引き出せないケースが発生。

故人の銀行口座は、遺産相続人である事を法的に証明しないと預金を引き出せない。

管理人の主催するFacebookのグループ『バンコクロングステイの会』に、タイのチェンマイでロングステイする義理のお父様が亡くなり、タイのバンコク銀行の口座解約、預金引き出しに困っているとの問い合わせがありました。その時の記事がこちら…

関連記事:◆バンコク銀行:口座解約◆名義人死亡で解約に100万円掛かる?

海外で名義人死亡、銀行口座解約に弁護士費用含め100万円超!
バンコク銀行で名義人死亡の口座解約に30万バーツ(約100万円)掛かる?相続人が『裁判所による遺産管理人任命の命令書』取得に弁護士費用が必要だと…キャッシュカードとネットバンキングのID/パスワードを記録しておくのがおすすめ!

 

調べていくとタイでは故人の銀行口座を解約するためには『裁判所による遺産管理人任命の命令書(Court order appointing and estate administrator of the deceased)』を取得して、遺産の法的な相続人であることの証明が必要であるとわかりました。
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そして、このケースでは上記の書類の取得に20万〜30万バーツ(約70万円〜105万円)掛かると銀行からアドバイスがありました。

上記のタイのケースの記事で、読者さんからアドバイスをいただきました。

タイでCourt Order入手は、現地人価格は15,000バーツ、外国人価格でボラれてもせいぜい5万バーツくらいかと思います。
200,000バーツから300,000バーツと言うのは、様々な周辺の準備も含めての価格かと思われます。
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死亡発生場所の市役所が発行する死亡証明書をもとに、裁判所へ弁護士が申請します。
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死亡証明書以外に必要なのは、故人の一親等の家族のパスポートコピーくらいで、複雑な多数の書類を揃える必要はありません。申請の印紙代自体は、微々たるものです。
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ただ、遺言執行人(相続人)が弁護士を伴って、指定された日時に裁判所へ出頭して、自分が正当な行使者である旨を、タイ語もしくは英語で裁判官に対し、宣誓を行う必要があります。
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現実問題として、タイ人で・弁護士資格を持っていて・法律用語を含む上級レベルの日本語能力のある人は、首都バンコクでも見つけるのは、ほぼ無理かと思います。
英語の流暢なタイ人弁護士さんを見つけて、さらに別に日本語通訳を間に入れる必要があるかと思われます。
申請、宣誓からCourt Order入手まで、1ヵ月半ほどかかります。お金も時間もかかります。
タイ語も英語も話せない相談者さんは『英語の流暢なタイ人弁護士さんを見つけて、さらに別に日本語通訳を間に入れる必要がある』と判りました。100万円でも難しいかもしれませんね、この場合。
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結局、相談者さんは義理のお父様の銀行預金回収を諦めました。
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読者さんのお住まいの国はどうですか?
トラリピ世界戦略

相続が確定していないのに、故人の預金を引き出してしまうと問題があるらしい…

上記の管理人のブログで『ネットバンキングのIDとパスワード』を記録しておくと良いの提案をしていましたが、問題がありました。
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遺産の相続に関しては世界共通かと思いますが、三菱UFJ銀行の『口座名義人が死亡した際の銀行口座の手続きについて』によると…

三菱UFJ銀行:相続が発生したら銀行に連絡を

口座名義人が亡くなったら、銀行への連絡が必要です。
銀行に連絡せず預金を引き出してしまうと、相続を単純承認したとみなされることもあります。
単純承認とは、プラスの財産もマイナスの財産も引き継ぐことで、相続放棄をしたいにもかかわらず、銀行口座から勝手に預金を引き出してしまうと、単純承認とみなされて相続放棄ができないという状況にもなりかねません。

ということは、相続が確定していないのに預金を引き出してしまうと問題があると…
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日本での故人の口座解約に関して調べたい方は、Allaboutの『家族が死亡したときの銀行口座や証券口座の手続き』を参照ください。

【参考】タイに住む管理人が家族のためにやろうとしている事

管理人は法律の専門家ではないので、みなさんのアドバイス程度にお読みください。
  • 外国語で遺言書を作成し相続人を明確にしておく
  • 銀行口座を共同名義にしておく

外国語で遺言書を作成し相続人を明確にしておく

この点も管理人は弁護士資格があるわけではないので、参考程度に。
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管理人が、タイでバイクの事故で突然死んだ時に、家内が法的な遺産相続人であると明確にしておけば、上記のタイの銀行口座解約、預金引き出しがスムーズに行くかなと…

銀行口座を共同名義にしておく

海外では一般的な、銀行口座を共同名義にしておくとスムーズに行きそう…
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管理人は、香港での駐在時代、HSBC(香港上海銀行)の口座を共同名義で作っているので、私が亡くなっても家内が正当な相続人であることを遺書で証明できれば、預金の引き落としがスムーズに行くかと…

注意:共同名義の口座は2種類あり、引き落としに両名の承認必要な口座も

タイでは、共同名義の口座は2種類あるので、注意が必要です。
タイでは、共同名義の口座は2種類:

  • 預金の引き出しに、二人のサインが必要
  • 預金の引き出しは、片方だけのサインで可能
管理人の香港のHSBCの口座は、片方だけのサインで預金の引き落としが可能です。Bank Statemnetは両方に送られてきます。
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あなたのお住まいの国ではどうですか?

管理人のつぶやき

管理人は『世界有数の交通事故死の多いタイ』でバイクに乗っています。どんなに本人が気をつけていても突っ込んでこられたり、貰い事故で命を落とすこともあるでしょう。

◆タイの年間交通事故死率は日本の10倍以上◆2018年10万人に29.9人(日本2.79人)

◆タイの年間交通事故死率は日本の10倍以上:毎年2万人以上
タイは、世界でも有数の交通事故死率の高い国、例年2万人以上が交通事故で命を失う…2018年、タイ2万人・日本3.5千人の交通事故死、人口比率でタイは日本の10倍以上!タイでは薬物引用、飲酒での交通事故も散見され、東南アジアでも最悪…

 

管理人は、いつ何時、病院に運び込まれても良い様にタイで医療保険に入っています。
タイでは、支払い能力が証明できないと治療が受けられませんので…

◆タイで医療保険◆選定の3つのポイント:キャッシュレス・日本語・補償額

◆タイで医療保険◆選定の3つのポイント:キャッシュレス・日本語・補償額
バンコクでロングステイ:医療保険を検討する際の3つのポイント:::(1)バンコクの医療費は「バカ高い」(2)医療保険も保障内容によって「バカ高い」(3)既往症はカバーされない医療保険の金額によって保障の内容に幅がありますので、よく検討ください。

 

そして、もし、不慮の事故で死んでしまったら、家族に資産を適切に残せるかが今回のテーマでした。
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あなたは、不慮の事故への備えはありますか?

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