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ITバブルのお陰で年棒は1.5倍、4,000株のストックオプションのオファー。
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時価総額世界一を記録した最高値82ドルから一転、バブルが弾け8ドルまで暴落。
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現在の米国株マーケットは、あの時と同じにおいが…
管理人は、ITバブルの時代にシスコシステムズ($CSCO)で働いていました。
ニューヨーク、シンガポール、香港での海外駐在を経て、帰国後に転職しました。大手電機メーカーの通信機器の海外営業で英語も問題なかったので、意外にあっさりと入社できました。
当時のシスコは『ITバブルの主人公』のように株価は高騰し、一時期、時価総額世界一の座を獲得しました。
朝のルーチンは株価チェック
当時の同僚の多くは、出社すると最新の株価をチェックしてその値をExcelに入力しては、パソコンの画面に向かって満面の笑み。
シスコの株は、過去9回の株式分割もあり、倍々ゲームに期待がぐんぐん膨らむ、ぐふふふ🤑
株価 $80 x ストックオプション 4,000株 x ¥130/$ = 4,160万円
しかし、2000年3月、市場回復までに13年を要したと言われる『ITバブルの崩壊』が始まりました。
NASDAQ指数は、絶頂の5,048から1,000台に下落しマーケットは気絶😭
あれよあれよと言う間にシスコの株価は下がり、一時期82ドルをつけた最高値もあっという間に10分の一以下の8ドルに急落…
株価 $8 x ストックオプション 4,000株 x ¥130/$ = 416万円
その頃には、株価をチェックする社員は一人も居なくなりましたとさ、チャンチャン🤣
当時を思い出したよ…
2022年05月19日、決算を発表したシスコの株価が急落し、一瞬、当時を思い出しました。
ストックオプションの4,000株は、結局、権利を行使できませんでした。
権利行使価格は忘れましたが、入社時の価格で設定されていたので、バブルが崩壊した後では行使価格を超える事なく…
私の4,000株は、バブルと共に消えていきました。
ちなみに、勤続中は持株会制度でMax購入設定していたので、暴落した株をドルコスト平均法で仕込めました。
これはITバブル崩壊の再来だ…世界中が「米国のインフレ退治の成否」に固唾を呑むワケ
President Online
0.50ポイントの利上げは22年ぶりだ。その22年前は、0.50ポイント利上げの後、2000年9月に“インテルショック”が起き“ITバブル(株式のバブル)”が崩壊した。0.50ポイントの追加利上げは、株価の大幅下落を想起させる。1990年代以降のFRBの金融政策を振り返ると、利上げ局面の初期段階では0.25ポイント程度のペースで政策金利が引き上げられた。終盤に差し掛かると0.50ポイントなど大幅な追加利上げが実施された。
これはITバブル崩壊の再来だ…世界中が「米国のインフレ退治の成否」に固唾を呑むワケ GAFAのビジネスモデルは行き詰まりつつある https://t.co/0YZdS3PKEt
— PRESIDENT Online / プレジデントオンライン (@Pre_Online) May 16, 2022
シスコ株急落、5-7月は減収見通し-中国ロックダウンや戦争が重し
Bloomberg 2022年05月19日
ネットワーク機器メーカー最大手の米シスコシステムズの株価が18日の時間外取引で一時19%下落した。5-7月(第4四半期)の売上高が減少する見通しを示したほか、通期見通しも下方修正した。中国のロックダウン(都市封鎖)やウクライナでの戦争に伴う混乱を理由に挙げた。
🇺🇸シスコ株急落、5-7月は減収見通し-中国ロックダウンや戦争が重し https://t.co/JGuSTImLCR
✅5-7月売上高は1-5.5%減の見通し-市場予想は約6%の増加
✅ロシアとベラルーシでの事業停止が売上高に響いている
— バンコクで修業中。👉FIRE投資家👉海外移住 (@lukehide) May 18, 2022
インターネットバブルの崩壊
日本で言うところのITバブルの崩壊を覚えている人も多いと思います。
当時、日本のIT大手と言われていた富士通の株価が100円近くまで下落したのを覚えています。
インターネット・バブル(英: Internet bubble)とは、1990年代前期から2000年代初期にかけて、アメリカ合衆国の市場を中心に起こった、インターネット関連企業の実需投資や株式投資が、実態を伴わない異常な高値になったことである[1]。
ハイテクバブル[2]、ITバブルとも呼ばれるが、英語では「 (ドットコム・バブル)」と言う[3]。
NASDAQ指数は、5,048から1,000台に下落
通信関連銘柄が多いNASDAQのナスダック総合指数は、1996年には1000前後で推移していたが、1998年9月に1500を、1999年1月には2000を突破し、2000年3月10日には絶頂の5048を示現した。同様の傾向はアメリカの株式市場だけでなく、ヨーロッパやアジアや日本の株式市場でも見られた。
このような中で、株式を公開したベンチャー企業創業者は莫大な富を手にし、シリコンバレーを中心に、ベンチャー設立ブームに拍車をかけた。アメリカ合衆国ではドットコム・ブーム、またはドットコム・バブルと呼ぶ。
当時アメリカの経済学者は、このような現象を「ニューエコノミー」としてもてはやしたが、その後、連邦準備制度理事会の米ドル利上げを契機に、株価は急速に崩壊し、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件もあって、2002年には1000台まで下落した[5]。
バブル崩壊は2000年3月11日に始まり、2年超にわたって続いた。ワールドコムやペッツ・ドット・コムといった投資家の人気を集めていた企業の破綻につながり、米株市場は回復に13年超を費やすことになった。
▶︎米ドットコムバブルのピークから間もなく20年、現在との類似点も
シスコシステムズの株価
なんか、ジェットコースターに乗っていた気分でした。
株価サマリー
- 株価最高値:$82.00(2000年)
- 株価最安値:$08.12(2002年)
- 株価高騰:+150%(1998年)
- 株価下落:-53%(2001年)
株価推移(1995~2021)
年 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前年比 | 前年比% | 売買高(株) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | 44.31 | 64.29 | 43.35 | 63.37 | +18.62 | +41.6 | 4,903,532,119 |
2020 | 48.06 | 50.28 | 32.40 | 44.75 | -3.21 | -6.7 | 6,333,180,918 |
2019 | 42.28 | 58.26 | 40.96 | 47.96 | +4.63 | +10.7 | 5,190,862,380 |
2018 | 38.67 | 49.47 | 37.35 | 43.33 | +5.03 | +13.1 | 6,203,070,700 |
2017 | 30.37 | 39.00 | 29.80 | 38.30 | +8.08 | +26.7 | 5,074,191,315 |
2016 | 26.39 | 31.95 | 22.46 | 30.22 | +3.07 | +11.3 | 6,254,315,158 |
2015 | 27.86 | 30.31 | 23.03 | 27.16 | -0.66 | -2.4 | 6,829,953,940 |
2014 | 22.17 | 28.59 | 21.27 | 27.82 | +5.39 | +24.0 | 8,276,683,283 |
2013 | 20.12 | 26.49 | 19.98 | 22.43 | +2.78 | +14.2 | 9,857,779,941 |
2012 | 18.55 | 21.30 | 14.96 | 19.65 | +1.57 | +8.68 | 10,439,006,668 |
2011 | 20.45 | 22.34 | 13.30 | 18.08 | -2.15 | -11 | 17,215,150,204 |
2010 | 24.11 | 27.74 | 19.00 | 20.23 | -3.71 | -15 | 15,116,839,315 |
2009 | 16.41 | 24.83 | 13.61 | 23.94 | +7.64 | +46.9 | 12,709,721,587 |
2008 | 27.00 | 27.72 | 14.20 | 16.30 | -10.77 | -40 | 15,584,911,801 |
2007 | 27.46 | 34.24 | 24.82 | 27.07 | -0.26 | -1.0 | 13,527,787,590 |
2006 | 17.21 | 27.96 | 17.10 | 27.33 | +10.21 | +59.6 | 13,256,518,298 |
2005 | 19.42 | 20.25 | 16.83 | 17.12 | -2.20 | -11 | 14,047,802,692 |
2004 | 24.36 | 29.39 | 17.53 | 19.32 | -4.91 | -20 | 13,826,425,051 |
2003 | 13.11 | 24.60 | 12.33 | 24.23 | +11.13 | +85.0 | 14,426,062,624 |
2002 | 18.44 | 21.84 | 8.12 | 13.10 | -5.01 | -28 | 19,738,578,410 |
2001 | 38.13 | 44.50 | 11.04 | 18.11 | -20.14 | -53 | 21,024,562,000 |
2000 | 54.97 | 82.00 | 35.16 | 38.25 | -15.31 | -29 | 13,954,046,000 |
1999 | 23.63 | 53.59 | 22.47 | 53.56 | +30.36 | +131 | 12,348,959,200 |
1998 | 9.44 | 24.44 | 8.58 | 23.20 | +13.91 | +150 | 16,010,998,000 |
1997 | 7.07 | 10.10 | 5.03 | 9.29 | +2.22 | +31.4 | 23,706,010,500 |
1996 | 4.14 | 7.68 | 3.55 | 7.07 | +2.92 | +70.5 | 18,043,200,000 |
1995 | 1.94 | 4.97 | 1.80 | 4.15 | +2.19 | +112 | 19,478,484,000 |
出典: https://us.kabutan.jp/stocks/CSCO/historical_prices/yearly
ストックオプションとは?
会社が従業員や取締役に対して、あらかじめ定められた金額(権利行使価格)で、会社の株式を取得できる権利を付与。従業員や取締役は、将来、株価が上昇した時点でストックオプションの権利を行使。その時点で、会社の株式を権利行使価格で取得し、その後、時価で株式を売却。
権利行使価格と株価上昇分の価格との差が、利益として得られるという報酬制度。従業員や取締役への報酬額が、その会社の業績向上による株価上昇と連動。そのため、ストックオプションの権利を付与された側にとっては、業績向上したときの、実質上のインセンティブに。
出典:https://www.smbc-card.com/hojin/magazine/bizi-dora/finance/stockoption.jsp
管理人のつぶやき
当時は、米国株には興味がなかったので『ストックオプションあるんだ、ラッキー♪』程度にしか感じませんでした。
ただし、創業当時からシスコに入社していた人たちは、あっという間にマンションが立ちました。
株式分割を繰り返した上に、行使価格も低かったので、バブル期に権利を行使した億り人はあちこちにいました。
シスコ以降も外資系ITを渡り歩きましたが、こんな天国と地獄を味わうことはありませんでした。
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